2016.11.04

カラー剤の種類と選び方

カラー剤にはどんな種類があって、いったいどれを選べばいいのか、よく分からないですよね。カラー剤の種類を細かく話すとだいぶ長くなりそうなので、主だったものだけをご説明いたします。
まず美容室でもホームカラーでも最も一般的なものが、酸化染毛剤と呼ばれる種類です。このカラー剤は１剤と２液を混ぜるタイプのもので、通称ヘアカラー、ヘアダイ、おしゃれ染め、白髪染め、アルカリカラーなどと呼ばれてます。暗くも明るくもでき、色もいろんな色みに染めることが可能な割と万能タイプのカラー剤です。ただしこのカラー剤は、ある程度のダメージを伴うのと、一部の例外を除き前回説明したアレルギーを引き起こす可能生のある物質『ジアミン』が配合されております。もう一つご紹介するのは、ヘアマニキュアです。酸化染毛剤ほどではないと思いますが、その次くらいに使用されるカラー剤かと思います。ヘアマニキュアの特徴を簡単に言うと、まず髪を明るくすることができないのと、白髪や明るい部分の髪の毛しか染まったように見えません。黒髪の部分は見た目にはほとんど分かりません。ただし、明るくする脱色剤の成分が入ってないのであまりダメージを伴わないのと、ジアミンが入っておりません。なのでヘアマニキュアでかぶれるということはまずないと言っていいかと思います。（肌にとっていいという訳ではありません）
このようにみると、ダメージもなくかぶれることもないヘアマニキュアがいいんじゃないかと思われるかもしれません。確かにヘアマニキュアが適してる方や場合もあります。
カラー剤は、その方の今現在の髪の状態（すでにカラーをしてるか、白髪具合、ダメージ度合い、髪質など）とどうしたいか（どんな色）によって選びます。極端な例をあげると、ほとんど黒髪の人とほとんど白髪の人が、2人とも程よい明るさの茶色にしたい場合、白髪の人はヘアマニキュアでも対応できますが、黒髪の人にヘアマニキュアを塗っても何も変わりません。なので黒髪の人は必然的に酸化染毛剤を使用して明るくすることになります。

お客様の髪の状態は人それぞれで、どんな感じにしたいかも様々です。それを１種類のカラー剤で対応するのは難しく、かぶれをすべて無くすことも難しいかもしれません。
ただ、その可能性を可能な限り取り除き、できるだけ未然に防止することはできると思います。
次回はその対策などをご案内したいと思います。

ちなみに、ブリーチ剤と呼ばれる金髪にするカラー剤にはジアミンが入っておりません。なのでアレルギーは起こりませんが、薬が強いのでそれで皮膚がかぶれる可能性は十分にあります。あとヘナと呼ばれる染め剤。特に暗めに染まる天然成分100％以外のものには、ジアミンが入ってる可能性があります。（メーカーにもよると思いますが）ジアミンが入ってない天然のヘナでは、白髪は本当にうっすらと色がつく程度です。（当店で取り扱ってるもの）

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